2013年10月22日、『LEGO マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム』が発売された。開発はTT Games(Traveller’s Tales)、発売はワーナー・ブラザース インタラクティブ エンターテイメント。海外ではPlayStation 4とXbox Oneのローンチタイトルの一本という、世代の切り替わりにぶつかる位置での登場だった。

レゴのブロックで組み直されたマーベル世界
ゲームは、マーベルのヒーローたちをレゴのフィギュアとして動かすアクションアドベンチャーだ。『LEGO スター・ウォーズ ザ・コンプリート サーガ』や『LEGO バットマン2 DCスーパーヒーローズ』と同じ系譜で、アクションの場面とパズル解きの場面を行き来しながら進み、オープンワールドを自由に動き回れる構成になっている。
物語では、ドクター・ドゥームとロキが多数のヴィランを味方に引き入れ、地球の征服を企てる。彼らが使うのは「ドゥーム・レイ・オブ・ドゥーム」という兵器で、これはシルバーサーファーのボードの破片=「コスミック・ブリック」を集めて組み上げられたもの。これを阻止するため、マーベル・ユニバースの各ヒーローが手を組む——という筋立てだ。

物語を「逆から」作った
2012年にレゴの「スーパー・ヒーローズ」テーマが復活したことを受け、TT GamesとレゴグループはDC側でバットマンのゲームを何本も作ってきた実績をもとに、マーベルを題材にした一本を作ることを決めた。当初は映画『アベンジャーズ』の筋をなぞる案も検討されたが、映画一本では内容量が足りず、マーベル世界の広さを表現するならオリジナルの物語のほうがいいと判断された。
その作り方が変わっている。まず開発陣に「出したいキャラクターと舞台」を挙げさせ、脚本チームがそのすべてを織り込める物語を後から書いた。要素を先に決め、話を逆算するという順番だ。
評価は良好だった。Metacriticでは22件のレビューで平均83点。IGNのSteve Buttsは10点満点の9点をつけ、「2006年の『マーベル:アルティメット・アライアンス』以来、マーベルのゲームに起きた最良の出来事」「何百というマーベルの象徴的なキャラクター、舞台、物語を束ねた、温かく機知に富んだ多層的なアプローチ」と書いた。Game Informerも9点、Polygonは8.5点、Hardcore Gamerは5点満点の4点で「この世代で最良のマーベルゲームの一本」。第17回D.I.C.E. Awardsでは「ファミリーゲーム・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされた。そしてワーナー・ブラザース インタラクティブの社長David Haddadは、本作が歴代のレゴゲームで最も売れた作品だと述べている。
携帯機版が残した教訓
一方、携帯機版は別の道を進んだ。TT Fusionが手がけた『Lego Marvel Super Heroes: Universe in Peril』は、従来と逆に先にモバイル版として作り、それを携帯ゲーム機へ移植するという方針で開発された。これは携帯機向けレゴゲームの新しい方向性を示すための判断だったが、開発チーム内では不評で、これを理由にプロジェクトを去ったスタッフもいたと伝えられている。評判も芳しくなく、モバイル先行の方針はすぐに撤回され、以降の携帯機版は据置機版に近い作りへ戻された。
続編『LEGO マーベル スーパー・ヒーローズ2』は2017年11月14日に発売されている。
いま遊べるのか
当時の対応機種はMicrosoft Windows、PlayStation 3、PlayStation 4、Wii U、ニンテンドーDS、ニンテンドー3DS、PlayStation Vita(OS X版はFeral Interactiveから発売)。日本ではPS3/PS4/Wii U/3DSの4形態が2015年1月22日に出た。Nintendo Switch版は2021年10月8日に発売されている。
現在はSteam(Windows)で¥396。レビューは31,851件で、**好評率96%**という高い水準が続いている。
ストア: https://store.steampowered.com/app/249130/
当時のトレーラーはSteamストアで視聴できる
当時の評価・開発の経緯は、Wikipedia(日本語版・英語版/CC BY-SA)を参照した。画面写真はSteamストアの公開素材。











