2012年10月9日、Arkane Studiosが開発し、ベセスダ・ソフトワークスが発売した一人称視点のステルスアクションアドベンチャー『Dishonored』が世に出た。題名の“Dishonored”は「汚名を着せられた」という意味で、英語版のキャッチコピーは“REVENGE SOLVES EVERYTHING”(復讐が全てを決する)、日本版は「我、復讐に命を捧げん」。復讐を正面から掲げながら、標的を一人も殺さずに全ミッションをクリアできるゲームだった。

疫病の街で、汚名を着せられた護衛が動く
舞台は疫病に覆われた架空の工業都市ダンウォール。主人公コルヴォ・アッターノは諸島の女帝に仕える護衛だったが、その女帝殺しの罪を着せられ、自ら暗殺者となって陰謀を企てた者たちへの復讐に向かう。彼を助けるのは、ダンウォール奪還を目指すレジスタンス「ロイヤリスト」と、コルヴォに魔法の力を授ける強大な存在「アウトサイダー」である。
各ミッションはステルス、戦闘、その併用のどれでも攻略できる。探索すれば新しい経路と別の達成手段が開き、物語とミッションはプレイヤーの行動に応じて変化する。声の出演にはスーザン・サランドン、ブラッド・ドゥーリフ、キャリー・フィッシャー、マイケル・マドセン、ジョン・スラッテリー、レナ・ヘディ、クロエ・グレース・モレッツらが並んだ。

発売前から賞を集め、発売後も高評価
企画はベセスダがArkaneに「新しいゲームと新しいIPを」と依頼したことから始まった。ZeniMax Mediaが2010年8月にArkaneを買収した後、ベセスダが送り出した最初のArkane作品にあたる。クリエイティブディレクターはArkane創業者のラファエル・コラントニオと『Deus Ex』のハーヴェイ・スミス、ビジュアルデザインディレクターは『Half-Life 2』のCity 17を手がけたヴィクター・アントノフ。この4人(アートディレクターのセバスチャン・ミトンを含む)は、プリプロダクションだけで3年を費やしている。
2012年のE3では、Game Critics Awardsのベストアクション/アドベンチャー、ベストコンソール、ベストオリジナル、総合ベストオブショウの4部門にノミネート。GameSpyやJoystiqからベストオブショウを受け、「ブリンク」という能力はKotakuの「トップ27ゲームアイデアズ」に選ばれた。同年のgamescomでもベストオブゲームズコムとベストコンソールゲームを受賞している。発売後のMetacriticはWindows版が20レビューで91点、PS3版とXbox 360版が89点。ShacknewsのJohn Keeferは「ストーリードリブンのRPGとしては至極。Arkaneは模倣する価値のある公式を作り上げた」と評した。一方で一部ミッションの説明不足を指摘する声もあり、The Vergeは物語の運びを厳しく見つつ「統一されたビジョン」を称賛している。
売上は期待を超え、シリーズになった
ベセスダは**『Dishonored』の売上が社の予想を超えたことを示し、これをフランチャイズとして育てる意向を明らかにした**。2016年11月11日に本編の15年後を描く『Dishonored 2』、2017年9月15日にスタンドアローン続編『Dishonored: Death of the Outsider』が登場。2021年の『Deathloop』は、同じ物語宇宙の遥か遠い未来に設定されている。2020年9月29日にはModiphius Entertainmentによる300ページのテーブルトークRPGも発売された。
いま遊べるのか
当時の対応機種はPlayStation 3とXbox 360、そしてWindows。日本ではPS3版のみが通常流通し、Xbox 360版の新品はAmazon.co.jpでのみ扱われ、PC日本版は存在しなかった。2013年12月12日に4つのDLCを同梱した「Game of The Year Edition」がPS3/Xbox 360で、2015年8月27日にはHD版がPlayStation 4/Xbox Oneで発売されている。
現在はSteamのWindows版が**¥1,100**。レビュー88,603件で**好評98%**という評価が付いている。
ストア: https://store.steampowered.com/app/205100/
当時のトレーラーはSteamストアで視聴できる
当時の評価・開発の経緯は、Wikipedia(日本語版・英語版/CC BY-SA)を参照した。画面写真はSteamストアの公開素材。











