『Constructor』は1997年10月3日、まずMS-DOS用ソフトとして発売された。開発はシステム3、販売はアクレイム・エンタテインメント。プレイヤーが操るのは建設会社で、いくつもの区画に分かれた地図の上に物件を建て、そこへ「ふさわしい入居者」を呼び込んでいく。ただのまちづくりではなく、同じ地図にいる他社と渡り合って勝ち抜くことが目的のゲームで、全編がブラックな笑いで塗られている。

1991年の企画書は、まったく別のゲームだった
このゲームの名前が初めて世に出たのは、発売の6年以上前にあたる1991年1月の英誌『The One』だった。そこで説明されていたプレイヤーの役回りは、建設会社の社長ではなく**「異常気象の惑星で働く建築家」**。木星のような巨大な赤い斑点が100年ごとに巡ってきて、進路上のものを全部なぎ倒していく。住民にとっては最悪だが、建築家にとっては願ってもない話だ、という趣旨の企画だった。洗練されたオフィスの端末から新しい物件の計画と建設を指揮し、そこへ適切な入居者を集める——という骨格だけは、最終的な製品にそのまま残っている。
続報は1992年の第1四半期に出る予定とされたが、開発は遅れた。プローブ・エンタテインメントのファーガス・マクガヴァンは1997年に、**「ずっと狙っていた企画だったが、元はワーナーのものだった。あちらが問題を抱えていた時に飛びついて、かっさらった」**と語っている。長く温められた末に、企画は作り手を変えて1997年の製品になった。

続編は作られ、ひとつは完成しなかった
発売の翌1998年4月には『Constructor II』が発表された。舞台はエイリアンの惑星の荒野で、第1作のキャラクターが再登場しつつ、宇宙ものらしい新顔が足された。その中には**取り憑いた相手を妊娠させ、やがて内臓を破裂させる「エイリアンの卵」**まで含まれていた。これは『Constructor Space』として発表から数年後に映像が披露されたものの、ついに完成しなかった。
1999年には『Mob Rule』(地域によっては『Constructor: Street Wars』『Street Wars: Constructor Underworld』)が出たが、第1作と同じ成功には届かなかったと記録されている。シリーズが続編の話を繰り返し持ち出せたこと自体が、1作目の立ち位置を示している。2016年6月29日には、HD版が成功すれば『Constructor Space』を続編として作りうる、という言及もあった。実際の続編は2019年5月27日の『Constructor Plus』で、惑星をプレイ可能なマップとして扱い、ミッションが用意された。
いま遊べるのか
当時の対応機種はMS-DOS、のちにPlayStation、Mac OS、Windows(DirectX 3対応)へ移植された。2010年1月14日には欧州のPlayStation Network向けにPSPとPS3版が配信されている。HD版は2015年7月31日に発表され、当初は2016年1月29日発売予定だったが6回の延期を経て2017年5月26日に出た。
現在はSteamで**¥589**(Windows)で販売中。レビューは90件で、好評が89%となっている。 ストア: https://store.steampowered.com/app/599600/
当時の評価・開発の経緯は、Wikipedia(英語版/CC BY-SA)を参照した。画面写真はSteamストアの公開素材。










