2011年9月22日、フロム・ソフトウェアから『DARK SOULS』が発売された。ディレクターは宮崎英高。2009年の『Demon’s Souls』に続く作品だが、宮崎は発売前から**「続編ではなく、同じディレクターとプロデューサーが同じ発想で作った新しいゲーム」**だと説明していた。バンダイナムコのプロデューサー陣も「直接の続編ではなく精神的続編」と位置づけ、開発チームとゲームの骨格を引き継いだ別の作品だとした。日本国内はフロム・ソフトウェア、海外はナムコバンダイゲームスが販売を担当した。

どういうゲームなのか
舞台は「ロードラン」という王国。プレイヤーは北の不死院を脱出した「選ばれし不死人」となり、不死たちの行く末を確かめるために旅をする。遊びの中心にあるのは、探索と、慎重に間合いを測る戦闘、キャラクターの育成、そしてオンラインでの関わり合いだ。オンライン要素は、他のプレイヤーが地面に残したメッセージ、協力プレイ、そして他人の世界への侵入という三つの形をとる。
宮崎は、『Demon’s Souls』の手応えを残しつつ高めたいが、単に難しくするつもりはないと語っている。狙いは、プレイヤーに戦い方を試す自由を与え、障害を乗り越えたときに報われたと感じさせることだった。発売前は「ビーコンファイア」と呼ばれていた「かがり火」は、回復と復活の拠点であると同時に、暗いダークファンタジーの世界にわずかに存在する温かい場所として設計された。
アートディレクションの作り方も独特だ。初期のコンセプト段階では、宮崎はデザイナーに短い「イメージワード」だけを渡して自由に描かせ、上がってきた案を選び、直し、取り込んでいった。遊びや世界設定上の役割がはっきりしているものには、使われ方や配置まで細かく指示したという。まとめ役を一人立てるのではなく、宮崎自身が各デザイナーと直接やり取りしてビジュアルの方向を決めていった。

当時、どう受け止められたか
批評の評価は高かった。あるレビューは「根っこまでロールプレイングしている、きわめて硬派なダークファンタジーRPG」と呼び、広大なマップと強敵が冒険心と恐怖を同時にかき立てると書いた。別のレビューは「試行錯誤が報われて困難を越えたときの幸福感は、ほかでは再現不可能」と評している。GameSpotはオンラインの仕組みと、何度も失敗した末にボスを倒したときの歓喜を称賛した。
一方で割れたのは難易度の評価だった。IGNはレベルデザインや徹底して暗い雰囲気を高く評価しつつ、「厳しいことと、単に理不尽なことは違う」と書いた。EurogamerもGameSpotも、カジュアルな層には厳しいだろうと指摘している。Game Informerのフィル・コラーは、苛立ちの原因は当時のゲームがプレイヤーを慣らしてきたことにあると指摘した。手取り足取りのチュートリアルに慣れた身には堪える、という見方だ。ただし彼自身は「全体として導きがない」点には否定的だった。なお英Edgeは2013年10月の20周年記事で本作に遡って10点満点を与え、設計の幅と質が難易度への不満を上回ったと述べている。
何を残したか
『DARK SOULS』は史上最高のゲームの一つとして挙げられる作品になった。その設計と思想から、ビデオゲームが芸術たりうることを示した重要な例として語られることも多い。2021年のGolden Joystick Awardsでは「Ultimate Game of All Time(史上最高のゲーム)」に選ばれている。
影響を受けたとされる作品は幅広い。『Destiny』『Lords of the Fallen』『The Surge』『Salt and Sanctuary』『Shovel Knight』『Titan Souls』『Enter the Gungeon』『ウィッチャー3 ワイルドハント』『仁王』『God of War』などが挙げられ、PlayStation 4本体に採り入れられた機能にもその影響が指摘されている。さらに海外ドラマ『ストレンジャー・シングス』の着想源としても名前が挙がっている。
いま遊べるのか
当時の対応機種はPlayStation 3とXbox 360。2012年8月には追加コンテンツを収録したWindows版『Prepare to Die Edition』が発売され、同年10月にはその追加分が『Artorias of the Abyss』としてPS3版・Xbox 360版向けに単体配信された。2018年にはPlayStation 4、Windows、Xbox One、Nintendo Switch向けのリマスター版が出ている。
現在はSteam(Windows)で販売中。**レビュー78,559件で「好評」92%**という評価が付いている。価格はストアページで確認できる。
ストア: https://store.steampowered.com/app/211420/
当時の評価・開発の経緯は、Wikipedia(日本語版・英語版/CC BY-SA)を参照した。画面写真はSteamストアの公開素材。










