卓上のミニチュアゲームを、リアルタイムの戦場に移した

『Warhammer 40,000』は、ゲームズワークショップが展開するミニチュアを使った卓上ウォーゲーム。その遠未来の軍事SF世界を題材に、レリック・エンターテインメントがリアルタイムストラテジー(RTS)として作り直したのが本作で、2004年9月20日にTHQから北米で発売された(欧州は9月24日)。プレイヤーは4つの勢力のひとつを率い、マップ上の拠点を奪い合って戦力を広げ、敵軍を叩く。開発にあたったのは約30人のチームで、期間は1年あまりだった。

『Warhammer 40,000: Dawn of War』の画面

称賛されたのは見せ方、批判されたのはキャンペーン

発売時の批評はおおむね好意的だった。最も頻繁に評価されたのは、変化に富みバランスの取れた勢力とユニット、磨き込まれた見せ方、とりわけユニットアニメーションの質の高さ、そしてユーザーインターフェースである。早い時期のレビューのひとつであるIGNは8.8/10をつけ、グラフィックとアニメーションの細部を評価したうえで、スカーミッシュとマルチプレイヤーを本作最大の強みのひとつに挙げた。GameSpotもほぼ同じ結論に達し、見せ方と音響を高く評価している。フランスのJeux PCは20点満点中16点、UIの分かりやすさと戦闘の激しさを挙げ、ドイツのレビュアーDaniel Matschijewskyは100点満点中83点でUIとサウンドを評価した。

一方で批判が向かったのがシングルプレイヤーのキャンペーンで、短く、歯応えがないと多くのレビュアーが指摘した。ゲームプレイの独創性の乏しさも弱点とされ、先のドイツのレビューはAIも弱い部分に数えている。ただしこれらは小さな欠点と受け止められた。IGNはこう総括している——「ゲームプレイに誰かを本当に驚かせる要素はない(増援を送り込める分隊の導入はなかなか良いが)。だがそれは大した問題ではない……レリックは素晴らしい娯楽を作り上げた」。

『Warhammer 40,000: Dawn of War』の画面

拡張3本で9勢力、シリーズ累計700万本

本作には3本の拡張パックが出た。2005年の『Winter Assault』(本編が必要)、2006年の『Dark Crusade』、2008年の『Soulstorm』(後者2本は単体で動作する)。拡張は合わせて5つの新勢力を追加し、元の4勢力と合わせて選べる勢力は9つになった。マップも数十単位で増えている。小売では「Game of the Year Edition」「Gold Edition」「The Platinum Collection」など再編集版が繰り返し発売された。

数字も伸び続けた。2009年初頭までに本編と拡張パックは合計400万本、2013年1月時点でシリーズ累計は全世界700万本を超えた。英国ではELSPAの「Silver」販売賞(10万本以上)を受けている。シリーズは『Dawn of War II』(2009年)、『III』(2017年)、『IV』(2026年)と続き、2024年9月19日には原作20周年を記念する「Anniversary Edition」がSteamとGOG.comで単一パッケージとして登場。2025年8月14日には本編と3拡張のリマスター版**「Dawn of War - Definitive Edition」**が発売された。22年経っても売り物であり続けている、という事実がこの作品の評価そのものだ。

いま遊べるのか

当時の対応機種は手元の資料に記録がない。現在はSteamでWindows版が**¥1,122で購入できる。レビュー数11,950件で好評95%**と、評価は今も高い水準にある。

ストア: https://store.steampowered.com/app/4570/

Dawn of War

当時のトレーラーはSteamストアで視聴できる


当時の評価・開発の経緯は、Wikipedia(英語版/CC BY-SA)を参照した。画面写真はSteamストアの公開素材。