2013年9月17日、ロックスター・ノースが開発し、ロックスター・ゲームスが販売する『グランド・セフト・オートV』が発売された。南カリフォルニアをモデルにした架空の州サンアンドレアスと都市ロサントスを舞台にした、オープンワールドのクライムアクションである。

3人の人生を切り替えて遊ぶ
プレイヤーは徒歩と車で街を自由に歩き回り、三人称視点と一人称視点を切り替えながら犯罪を重ねていく。罪を犯すと「wanted」システムが働き、警察の追跡が激しくなる。シリーズ7作目にあたる本作が前作から大きく変えたのは、主人公が3人いて、ミッション中でも自由に切り替えられるという構造だった。
引退した銀行強盗のマイケル・デ・サンタ、ストリートギャングのフランクリン・クリントン、麻薬の売人で武器商人のトレバー・フィリップス。腐敗した政府機関と大物犯罪者に追われながら、3人が強盗計画を進めていく物語で、ストーリーの中心は強盗(ハイスト)シーンに置かれている。
キャスティングも当時のゲームとしては異例だった。マイケル役のネッド・ルークは、ゲームの仕事と聞いて一度は辞退しかけたが、台本を読んで参加を決め、役のために体重を増やしている。フランクリン役のショーン・フォンテーノは『サンアンドレアス』のCJ役ヤング・メイレイのいとこで、祖母と暮らした過去やギャング・麻薬ディーラーだった自身の経歴が役に重なったとインタビューで語っている。

24時間でギネス、累計2億3000万本
売れ方は記録づくめだった。発売後24時間で最も売れたビデオゲーム、10億ドルの売上を最も早く達成したエンターテインメント作品など、ギネス世界記録を7つ獲得している。アナリストの推測では、GTAV単体の売上は60億ドルに達し、『スター・ウォーズ エピソード4』や『風と共に去りぬ』の興行収入30億ドルを大きく上回る。
累計販売本数は2026年時点で2億3000万本。『マインクラフト』に次ぐ、世界で2番目に売れたゲームソフトである。2019年のYouTube視聴ランキングで3位、2021年にはTwitchで最も視聴されたゲームにもなった。
世代の締めくくりとして受け止められた
批評家の評価は「第7世代機の最高の1本であり、次世代機が出る前の締めくくり」というものだった。Polygonは「現在と未来をつなぐ作品」「この世代の終わりであり、次の世代の基準」と書き、IGNは発売3日後の「Xbox 360ベストゲーム25選」で本作を2位に置いている。The Daily Telegraphは「文化的な巨大生物」「ロックスターの永続的な遺産になる」と評した。
一方で、本作はGTAシリーズのプロデューサー兼開発責任者を2001年の『GTAIII』から務めたレスリー・ベンジーズにとって最後の作品になった。ベンジーズは未払い問題を提起して退社し、ノースの社員も後に続いた。その後の『GTAオンライン』は課金重視の方向へ進み、「ゲーム内の物価のインフレが激しい」「GTAはオフラインのストーリーを楽しむもの」といった批判も生んだ。ベンジーズら元社員は新会社で『エブリウェア』を製作している。
いま遊べるのか
当時の対応機種はPlayStation 3、PlayStation 4、Xbox Series X|S。PC版は2025年にPS5/Xbox Series版と同等の性能へアップグレードされ、MODの使用が一部許可されているほか、家庭用機で入った表現の検閲がない。
現在はSteamでWindows版が販売中。**レビュー2,078,132件で好評88%**と、13年たっても評価は高い水準を保っている。
ストア: https://store.steampowered.com/app/271590/
当時のトレーラーはSteamストアで視聴できる
当時の評価・開発の経緯は、Wikipedia(日本語版・英語版/CC BY-SA)を参照した。画面写真はSteamストアの公開素材。











