人の一生を、誕生から死まで管理する

『ザ・シムズ2』は、マクシスのウィル・ライトが手がけ、エレクトロニック・アーツが発売したパソコン向けのシミュレーションゲームだ。プレイヤーは「シム」と呼ばれる人間たちを作り、服を着せ、家を建て、家具を置き、近隣の街並みまで設計する。シムたちを誕生から死までの一生にわたって管理し、現実と同じように人間関係を築かせていくのがこのゲームの中身になる。

前作『シムピープル』との最大の違いは、シムに人生の目標、願望、そして恐れが与えられたことだ。加えて、開発チームは3Dグラフィックスへの移行を、前作のプレイヤーに買い替えてもらうために不可欠だと考えていた。

『ザ・シムズ2』の画面

「欲求を増やさない」という判断

開発は前作の発売後、2000年末から始まった。EAがマクシスによる開発着手を公表したのは2003年5月5日で、同月13日のE3で初公開。同年10月の『Makin’ Magic』のCDに予告映像が収録され、それがインターネット中に転載された。

開発チームは、前作が人を惹きつけた核を「誰にでも自分ごとにできる」「自由に創造できる」「不真面目なユーモアがある」「終わりが決まっていない」の4点と整理し、その上に続編を築いた。渇きやストレスといった欲求の追加も検討されたが、プレイヤーが基本欲求の世話に飽きてきているという反響を受けて取り下げられた。代わりに既存の欲求を年代ごとの差の表現に使い、たとえば10代のシムは社交欲求が高く設定されている。ユーザーが作った追加コンテンツの導入と管理がなめらかに済むよう作り込んだのも、前作の人気を支えた要素を引き継ぐための判断だった。

『ザ・シムズ2』の画面

10日で100万本、拡張パックは17本

批評家の評価は圧倒的だった。MetacriticとGameRankingsでいずれも90%、61件のレビューに基づく「universal acclaim」。IGNとGameSpyのエディターズチョイス、Computer Gaming World誌の2004年ストラテジーゲーム・オブ・ザ・イヤー、AIASのシミュレーションゲーム・オブ・ザ・イヤーを獲得し、Mac版は2006年のApple Design Awardを受けた。Computer Games誌は2004年の6位に挙げ、「前作よりゲームらしく、ドールハウスらしさは減った。それでも平凡なものごとの美しさへの賛歌であり続けている」と評している。

商業的にも即座の成功だった。発売から10日で100万本という当時の記録を打ち立て、1年で450万本、2006年10月までに700万本。2005年から2008年にかけて拡張パック8本とスタッフパック9本が出され、続編『ザ・シムズ3』は2009年6月に発売された。なお公式サイトは2013年1月14日に閉鎖され、そこからのコンテンツ入手や交換はできなくなっている。

いま遊べるのか

当時はWindowsのほか、2005年6月17日にAspyrによるMacOS版が登場。家庭用・携帯機ではニンテンドーゲームキューブ、ニンテンドーDS、PlayStation Portable、ゲームボーイアドバンス向けにも展開されたが、携帯機版と据置機版はストーリー主導の別物で、特に携帯機3種は互いにまったく違うゲームになっている。

現在はSteamのWindows版が**¥2,150**。レビュー5,054件で好評73%となっている。

ストアページ: https://store.steampowered.com/app/3314070/

The Sims 2 - Legacy Collection - EN

当時のトレーラーはSteamストアで視聴できる


当時の評価・開発の経緯は、Wikipedia(日本語版・英語版/CC BY-SA)を参照した。画面写真はSteamストアの公開素材。