2006年9月11日、レリック・エンターテインメントが開発し、THQが発売した『カンパニー・オブ・ヒーローズ』が登場した。第二次世界大戦を舞台にしたリアルタイムストラテジー(RTS)で、PC Gamerの2006年ゲーム・オブ・ザ・イヤーをはじめ、各メディアの年間最優秀賞を次々に受けた。日本語版はズーから2006年12月22日に発売されている。

『カンパニー・オブ・ヒーローズ』の画面

拠点を奪い合う第二次大戦のRTS

RTSは戦場を上から見渡し、部隊の生産や移動にリアルタイムで指示を出して敵と戦うジャンルだ。本作では、マップのあちこちにある戦略上の資源拠点を占領し、そこで得た資源で基地施設を建て、新しい部隊を送り出す。拠点の取り合いが戦いの中心になる。

一人用のキャンペーンでは、**ノルマンディー上陸作戦(オーバーロード作戦)と、その後のフランス解放(コブラ作戦)**を戦う。ミッションごとに、第29歩兵師団第116歩兵連隊のエイブル中隊か、第101空挺師団第506パラシュート歩兵連隊のフォックス中隊を指揮する。

『カンパニー・オブ・ヒーローズ』の画面

壊れる戦場と、それを支えた技術

本作はレリックが初めて自社のEssence Engineを使ったタイトルで、HDRライティングや動的な光と影、ノーマルマッピングといった表現を取り入れた。開発には3年以上かかり、最も多い時期には100人を超えるスタッフが関わった。

いちばん新しかったのは、物理エンジンHavokを使った戦場の描き方だ。手榴弾や爆薬、迫撃砲で建物の一部が崩れ、戦車は壁や障害物を突き破って進む。爆発の煙は風に流され、樽が吹き飛び、地面にはクレーターが残る。工兵は爆破で橋や建物を壊せる。それまでのRTSより現実に近い物理表現を持っていた。

2007年5月のパッチv1.70ではDirectX 10の描画モードが加わり、地形・影・光の表現が強化された。これで本作はDirect3D 10に対応した初の市販ゲームになった。「Games for Windows」ラベルが付いた最初のタイトルでもある。

相次ぐ受賞と、シリーズの始まり

批評家からの評価は、Metacriticで55件の批評をもとに100点中93点、GameRankingsでは57件の平均が94%で、2006年のPCゲームで14番目に高い数字だった。GameSpot、IGN、GameSpyがそろって2006年の最優秀PCゲームに選び、Computer Games Magazineも2006年の総合最優秀ゲームとした。いまでは史上最高のゲームのひとつにも数えられている。

売上の面では、英国の業界団体ELSPAから「シルバー」認定を受けた。英国だけで少なくとも10万本を売ったことを示す認定だ。発売後の評価も続き、2011年6月にはIGNの「Top 100 Modern Games」で51位、Edgeの「いま遊ぶべきベスト100」でも30位に入った。

本作はシリーズの第1作になった。2007年には、**英国第2軍とドイツの装甲教導師団を加えたスタンドアローン拡張『オポージング・フロント』**が出た。スタンドアローンは本編が無くても遊べる形のことで、本編を持つプレイヤーとの対戦もできた。2009年には2つ目の拡張『テイルズ・オブ・ヴァラー』が続いている。ファンが作ったMOD「Europe in Ruins」と「Company of Heroes: Eastern Front」は、どちらもMod DBの殿堂入りを果たした。

いま遊べるのか

発売当時の対応OSはWindowsとMac OS X。現在はSteamでWindows版が4,200円で買える。**レビューは7,295件で「好評」93%**と、発売から20年たっても評価は高い。

ストア: https://store.steampowered.com/app/4560/

Company of Heroes

当時のトレーラーはSteamストアで視聴できる


当時の評価・開発の経緯は、Wikipedia(日本語版・英語版/CC BY-SA)を参照した。画面写真はSteamストアの公開素材。