TITLE: 13年前の今日は、シリーズ最高の売上と同時に技術的欠陥を批判された『Total War: Rome II』の発売日 TEASE: 発売日にシリーズ史上最高の売上と同時接続数を記録しながら、AIの不出来とバグで批判された戦略ゲーム。1年後、無料の大型改訂版が配られた。13年前の今日発売
2013年9月3日、クリエイティブ・アッセンブリーが開発しセガが発売した『Total War: Rome II』がWindows向けに登場した。シリーズ8作目にあたる単独作品で、2004年の『Rome: Total War』の後継にあたる。古代ローマの世界を舞台に、勢力を選んで地中海世界を切り取っていく作品だ。

地図で国を動かし、その戦いを実際に戦う
Total Warシリーズは、性質の異なる2つのゲームを1本に組み合わせた構造を持っている。ひとつは戦略地図(キャンペーンマップ)のパートで、ターン制で領土を広げ、軍を動かし、都市を経営する。もうひとつは戦闘のパートで、地図上で軍がぶつかった瞬間に画面が切り替わり、何千という兵士が並ぶ戦場をリアルタイムで指揮することになる。
『Rome II』はこの構造を古代ローマの時代に持ち込んだ。批評では、勢力ごとの個性の作り込みが評価されている。The EscapistのJustin Clouseは「Rome IIはすべての勢力に固有の手ざわりを与える仕事をみごとにやってのけている」と書き、その差を「効き目のあるバリエーション」と呼んだ。GameSpotのDaniel Starkeyもユニットの多彩さと「見事なサウンドデザインと視覚的ディテールへの great な注意」を挙げている。戦闘の映画的なスケールは、当時ほぼ全誌が一致して褒めた点だった。

絶賛と、技術的な欠陥への批判
一方で、発売時の技術的な問題は各誌が揃って指摘している。Metacriticの平均スコアは100点満点中76点で「おおむね好意的」の区分。PC Gamerは85%を付け、戦闘を「圧倒的」「50時間以上遊んだなかでもっともすばらしい瞬間」と評価しつつ、発売直後のグリッチ、とくにAIの挙動を「ふにゃふにゃ」と批判した。Edgeも同様に映像と戦闘を称賛しながら、バグに触れて「崩れ落ちていくさまでさえ、眺めるにも生きるにも壮麗だ」と書いている。
批判が集中したのは、AIと待ち時間だった。GameRevolutionはキャンペーンマップを「眺めるだけで楽しい」と評しつつ、プレイヤーのターンとAIのターンのあいだの待ち時間を問題視した。IGNのSteve Buttsはさらに具体的で、「1ターンに10分もかかることがある……こうした小さな不便が積み重なる。誤解しないでほしい、Rome IIは味わう価値のあるゲームだ。だが同時に、存在する必要のない困難に耐えることを求めてくる」と書いた。GameSpotは攻城戦や大規模な野戦でのカメラ操作を「問題含み」とし、EurogamerのPaul Deanは新要素を評価しつつ他の部分の「停滞」を指摘して、「約束されていたものに照らせば、これはそれほど大きな一歩ではない」と結論している。
商業的な成功と、1年後の作り直し
評価は割れたが、商業的には成功だった。発売日の売上と同時接続プレイヤー数の両方で、Total Warシリーズの過去作すべてを上回っている。
そして2014年9月、開発元は「Emperor Edition」を出した。macOSへの対応を加え、指摘されていた技術的問題の多くに手を入れ、AI戦闘を作り直し、一部の視覚表現を強化したものだ。これは単体版として販売されると同時に、既存の購入者全員へ無料アップグレードとして提供された。発売時の批判に対して、1年かけて作り直したものを既存プレイヤーに配る、という応答である。
いま遊べるのか
発売当時の対応機種はWindows。翌年のEmperor Editionでダウンロード版のmacOSにも対応した。
現在はSteamで販売中で、価格は¥2,990。WindowsとMacに対応している。ユーザーレビューは88,186件で好評率88%と、発売当時のMetacritic 76点よりも高い評価に落ち着いている。
ストアページ: https://store.steampowered.com/app/214950/
当時のトレーラーはSteamストアで視聴できる
当時の評価・開発の経緯は、Wikipedia(英語版/CC BY-SA)を参照した。画面写真はSteamストアの公開素材。











