ゴッホの夜とミレイの森へ。Steam体験版が配信開始

講談社ゲームラボは2026年10月15日、イマーシブアートアドベンチャー『カタルシス~最後のアトリエ~』の体験版をSteamストアページで配信開始した。
体験版には、ゴッホの『星月夜』『夜のカフェテラス』を組み合わせた世界と、ミレイの『オフィーリア』をモチーフにした世界の2ステージを収録。各ステージのクリア時間は約15分、全体では約30分が目安となる。
ただし、ゲームオーバーや制限時間は設けられていない。先を急がず、光や色彩、風景の変化を眺めながら歩くことも、本作が用意する遊び方のひとつだ。

体験版は、10月19日に開幕予定の「Steam Nextフェス:2026年10月エディション」にも出展予定。製品版はSteam向けに2026年内の発売が予定されている。
公式PVでは、絵画を立体空間として再構成したステージや、主人公と動物たちの移動シーンを映像で確認できる。
紹介動画
『星月夜』と『夜のカフェテラス』がひとつの街になる

ゴッホをモチーフにしたステージでは、深い青に染まった夜の街を歩き、ある男が残した記憶の断片をたどっていく。
建物の窓や街灯は『夜のカフェテラス』を思わせる暖かな黄色に輝き、その頭上には『星月夜』を再解釈した無数の光が広がる。平面の絵を再現するだけでなく、複数の作品から受け取った色彩や空気を、歩ける空間として組み直していることが分かる。
ステージ内では主人公だけでなく、旅を支えるオオカミとフクロウも操作可能。地上を駆ける速度感と、空から街を見下ろす視点が加わることで、一枚の絵をさまざまな距離から味わえる。
『オフィーリア』の水辺を舟で進む、緑の記憶

もうひとつのステージは、ミレイの『オフィーリア』をモチーフにした幻想的な森。プレイヤーは舟に乗り、水辺から森の奥へと進んでいく。
青と黄色が際立つゴッホの夜とは対照的に、こちらは深い緑と水の気配に包まれた空間だ。ステージによって景色だけでなく、移動方法や仕掛け、操作感まで変化するという本作の特徴を、2つの世界を通じて体験できる。
2つのステージはそれぞれ約15分で完結する一方、制限時間はない。絵の中に置かれた細部を探したり、刻々と変化する色合いを眺めたりと、プレイヤー自身のペースで過ごせる。
空っぽの主人公が、10の絵画から人間を知っていく
『カタルシス~最後のアトリエ~』の主人公は、人間について何も知らず、記憶も自我も持たない名もなき存在。真っ白な世界で目覚め、謎の声に導かれるまま絵画へ入り、そこに残された人々の時間や感情に触れていく。
製品版には、ゴッホ、クリムト、モネをはじめとする名画をモチーフにした10の世界が登場する。3D空間を自由に歩くステージのほか、横スクロールや舟で進む場面など、絵画ごとに視点と遊び方が切り替わる構成だ。
一つのステージは10〜20分ほどで完結し、全編は映画一本ほどの時間で楽しめる作品として開発されている。
オオカミの疾走とフクロウの飛翔が、絵を見る距離を変える
オオカミとフクロウは、主人公の旅に寄り添う仲間であると同時に、移動の自由度を広げる存在でもある。オオカミに乗れば広い空間を素早く駆け抜けられ、フクロウの力を借りれば地上とは異なる高さから景色を眺められる。
壁に掛けられた絵を一定の距離から眺めるのではなく、地上を走り、空へ上がり、水上を進む。本作では、ゲームの移動操作そのものが作品との距離を変える仕組みになっている。
2026年内発売予定。体験版は無料配信中

『カタルシス~最後のアトリエ~』は、Steam向けに2026年内発売予定。対応言語は日本語、英語、簡体字で、プレイ人数は1人。体験版はSteamから無料でダウンロードできる。
開発を手がけるのはMana氏。本作はMana氏のデビュー作となり、開発状況や作品に関する発信は公式Xアカウントで確認できる。
Unreal Engineを独学し、『カタルシス~最後のアトリエ~』を開発。最新情報は@ue_catharsisで発信している。
パブリッシャーを務める株式会社講談社の講談社クリエイターズラボは、書籍や雑誌に限らないコンテンツ開発に取り組む部署だ。本作を送り出す講談社ゲームラボ公式サイトと公式Xでは、所属クリエイターや開発タイトルの情報が発信されている。
株式会社講談社
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