大空の共闘を支える裏方に、国産ネットワーク技術が名乗り

ソフトギアは2026年10月15日、バンダイナムコエンターテインメントが発売した『ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE』に、同社のオンラインゲーム開発用サーバーライブラリ「STRIX ENGINE」が採用されたと発表した。

『ACE COMBAT 8』は2026年10月2日に発売(アーリーアクセスは9月29日)。対応機種はPlayStation 5、Xbox Series X|S、STEAMで、最大8人でのマルチプレイに対応する。開発はバンダイナムコエイセス、開発協力はバンダイナムコスタジオが担当している。作品の最新情報は公式サイトで確認できる。

採用範囲は「通信・マッチング・メッセンジャー」

今回の採用で注目したいのは、一部の機能だけでなく、オンライン対戦の基盤全体を担っている点だ。STRIX ENGINEは、次の領域を一元的に統括しているという。

  • 対戦相手を集めるマッチメイキング
  • リアルタイムのインゲーム通信とオブジェクト同期
  • ゲーム内でのコミュニケーション(メッセンジャー)

高速で飛び交う戦闘機を複数人で共有する対戦では、遅延やズレが体験を大きく左右する。その土台を、国内企業のライブラリが受け持っている形だ。

STRIX ENGINEとはどんな技術か

STRIX ENGINEは、独自の特許技術によって大量メッセージの高速処理と大規模な同時接続数の両立をうたうサーバーライブラリだ。マッチングAPIやルーム管理、メッセージリレー、認証、データ管理、暗号化などの機能を備える。

開発環境の面では、Unreal EngineとUnityに対応。サーバーはJava、クライアントはC++・C#・Javaで開発でき、プロトコルはTCPとRUDPをサポートする。対応プラットフォームもPS5/PS4、Xbox Series X|S/One、Nintendo Switch、Windows、macOS、iOS、Androidと幅広い。

過去には『BLUE PROTOCOL』や『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』にも採用されており、今回の『ACE COMBAT 8』がその実績に加わった。

ソフトギアについて

ソフトギアは2008年2月設立。オンラインゲームの受託開発、ライブラリ開発、QA事業を手がける企業だ。ライブラリの詳細はSTRIX ENGINEの公式サイト、会社情報はソフトギアの公式サイトで公開されている。

遊ぶ側からは見えにくい部分だが、快適なオンライン対戦の裏には、こうした基盤技術の積み重ねがある。『ACE COMBAT 8』のマルチプレイを遊ぶ際は、ぜひその安定した空の戦いにも注目したい。